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干支の話

そういえば今年の干支は子年。
次の干支を最初に認識をするのはだいたい年賀状を作成している時ですが、昨年は喪中だったため送りませんでした。
だからふと、今年はネズミなんだな…って。

干支の順番て念仏のように並べて覚えますね。
自分は「ねー うし とら…」までは覚えてるけど途中がよく分からず、最後は「いぬ いー」で終わる程度しか覚えていません。
干支には何でこの12種類の動物が選ばれて、何でネズミから始まるのか?の由来については諸説あるようですが、中でも有名な逸話があります。
神様が元日の朝にあいさつに来た先着12匹を干支として特別なものとするとして、その順番を決めるために競争させたというお話。
足が遅かったウシは遅れてはいけないとかなり早くから神様のところに向かいましたが、それを見かけたネズミはこっそりウシの背中に乗り、道中寝ながら悠々と向かって、牛が到着する直前にひょいと背中から前に降りて一番乗りしました。
その後…
トラ、ウサギ、リュウ、ヘビ、ウマ、ヒツジという順番にやってきて、仲が悪く道中喧嘩ばかりしていたサルとイヌの間にトリが仲裁に入り仲を「とりもった」ことからサル、トリ、イヌの順番に。
イノシシは実は一番最初に着いていたけれど猪突猛進、神様の前で止まる事が出来ずに通り過ぎてしまい、慌てて戻ってギリギリの12番目に滑り込み。
13番目にカエルが到着したものの、12番目には入れなかった事を知り「かえる」といって帰っていきました。
ネコは…ネズミから元日ではなく1月2日の朝とウソを教えられ、1日遅れで神様のところへ行きネズミに騙されたことを知ります。
ネコがネズミを追い掛け回すのはそのせいだといわれています。

あまり知られていませんが実はこれ食料の話で、神様は12番目までに来た動物に優先的に食べ物を与える事にしました。
当然ながら干支の12種以外にも動物はたくさんいるので13番目以降もやって来ますが、来た順番で1年ごとに大将にしてもめ事が起こらないようにしたといいます。

タヌキがかなり早い段階で…ネズミの次くらいに到着していたらしいですが、干支にタヌキはいません。
頭のいいタヌキは他の動物に化けてある時は肉を、ある時は草をと色んな動物の食料を食べていました。
そんなタヌキの姿を見ていたかどうか分かりませんが、キツネも仲間に入って食べ物をもらおうと画策します。
その姿のままでは仲間に入れないと考えたキツネはウマによく似た草食のロバに化けましたがなぜかヒツジの猛反対にあい、トラによく似た肉食のヒョウに化けましたがなぜかトラに化けたタヌキの反対にあい、なかなか仲間に入れてもらえません。
その年の大将だったウシは可哀そうに思い何とか仲間に入れてあげようと仲裁に入りますが、ヒツジもタヌキも引きません。
結局オランウータンに化けてサルのように振る舞って潜り込むのですが、その時のいざこざでウシとヒツジは口もきかないような仲になってしまいます。
食べ物を取られるヒツジの気持ち、分からなくもないですがタヌキはどうなんだ?と思いますよね…自分の事は棚に上げて。
そしてやっとの思いで仲間に入れてもらえたキツネですが、自分が仲間に入るときにあんなに大変な思いをしたのに今度はタヌキと一緒になって他の動物が入ってくるのを邪魔するようになります。

パンダがやって来た時の話です。
パンダは元々クマの仲間なので体は肉食なのですが、笹を食べる事で有名なように進化の過程で草食化して主に草を食べて生きています。
意地悪なタヌキとキツネは、「元々肉食なんだから肉を食え、草を食べるなら仲間に入れてやらない」とパンダを仲間に入れませんでした。
そうは言われても草をメインに食べたいパンダは仲間には入らず、しばらくは自分で草を探して食べる事にしましたが、結局は肉食という事にして仲間に入れてもらったそうです。
パンダって分類的には食肉目クマ科の動物だけど主食は竹や笹という草食で、でもやっぱり元は肉食だから時には肉だって食べる雑食なのです。

…って干支の話から気付いたらパンダの生態の話になっていました。
面白いのは「あまり知られていませんが実は…」から先は私が今考えた完全なる作り話だという事。
まぁ干支の話だって所詮は逸話というか作り話なんですが。