旅先のミラコスタで新曲「ＦＵＫＵＯＫＡ」を聴いた。

クリスマスイブの夜、寝る前にたまたま開いたブログでアップロードされたばかりの状態だったから、割と早いタイミングで聴くことが出来た。「ふぅ～ん、こういう歌だったんだね～」程度の第一印象。
その後名古屋に戻って数回聴いて、聴くたびにこの歌の世界に引き込まれた。
「やっぱりこの人の歌は好きだな…」
そう思うと共に、私のアンテナが錆びていなければＡＳＫＡはもう薬をやっていないんだろうなぁと思う。薬をやっている人が作る歌じゃないな、薬をやっている人の声じゃないな、と。

良い歌って…本当に好きになる歌って、初めて聴いた瞬間にはピンと来ない事が多い。長く好んで聴き続けられる歌っていきなり最初から耳触りが良いのではなく、じわじわと…そしてある時突然鈍器で殴られるような衝撃と共に引き込まれていく。ＣＨＡＧＥ＆ＡＳＫＡの中にそんな歌は多かったし、今回の「ＦＵＫＵＯＫＡ」も。
取り巻いていた多くの雑音を、全部ではないまでも少なからずを１曲の歌で黙らせてしまったのだろうからこの歌の持つエネルギーはすごいなと思う。

ちなみに、どういう形でかは分からないけれど妻もこの曲を聴いたらしく、心には全く響かなかったようです。
好みの問題もあり好きではないのだろうし、それ以前に薬をやってしまうような人間自体が受け入れられないのかもしれない。悲しい話ではあるが、今後ＡＳＫＡの歌はヘッドホンでこっそり聴くより他ない。まぁ妻が好きなBOØWYや氷室京介を私が全く理解できないのと同じで、お互い様ですね。（氷室京介は犯罪など起こしていない真っ当なミュージシャンですが）
そんな全く違う音楽を聴いて育ってきた二人が、今は揃って好んでback numberを聴いているのが面白い。