植田西クリニックブログ

隠れインフルエンザ

インフルエンザが大流行しています。

愛知県では昨年末よりインフルエンザ警報が発令されているようですが、今年に入ってからも感染者数は増え続け、第2週(1月7日~13日)における県内の感染報告数が発生動向調査が始まった平成11年以降で一番高い値になっています。尚、これは全国の都道府県の中でも一番高い値だそうです。
さらに、第3週(1月14日~20日)における報告数は前週より増加しており、過去最高値を更新する流行ぶりです。

当クリニックでも大変多くのインフルエンザ感染の方が来院されております。これほどまで大流行となってしまっている理由の1つとして考えられるのが、症状の軽さかもしれません。例年でもシーズンを通して平熱(36℃台)のインフルエンザ感染者は1~2人程度いて「熱が高くないからといってインフルエンザではないとは限りません」と説明しているのですが、今年はその割合が異様な程多い傾向にあります。現時点で既に10人以上確認しており、もはやインフルエンザに発熱してるかどうかは関係ないと考えています。そして、熱が高くないせいかインフルエンザと診断される人の半分くらいはそれほど辛そうでもないように見受けられます。ある程度症状があるから来院されるのでしょうが、起きていられないから処置室で寝かして欲しいと訴える方もほぼおりません。ここで問題なのは、軽い風邪症状くらいでは医療機関を受診しない人。発熱してなければインフルエンザではないと信じ込んでいる人は微熱程度では受診しませんから、特に今年はそんな軽症のインフルエンザ感染者があちこちにいるのではないかと考えます。

いわゆる「隠れインフル」というやつですね。

学校にも職場にも…人ごみにも電車の中にもたくさんいて、ウイルスをまき散らしているかもしれません。こうなると防ぎようがありませんね。不要不急の外出は控えることくらいしか方法はなさそうです。
あとは…ウイルスに負けないくらい元気でいる事でしょうか。
「先生はうつされないの?」
なんてよく聞かれますが、クリニック開院以来インフルエンザにかかったことは(たぶん)ありません。よく寝てよく食べて、インフルエンザが体に入ってきても侵されないよう免疫力を高める…そんなところでしょうかね。周りの医療機関でも先生がインフルエンザで休診なんて聞いたことありませんし。まぁインフルエンザで休診なんて大事ですから、そうならないように色々と気を付けているのです。