ピアゴのフードコートにあるケンタッキーで買い物をした際、「店内で食べますか?」と聞かれました。
フードコートだし当たり前の質問だけれど、これが例の…問題の質問だなとひとりニヤリとしてしまった。
いつも通りテイクアウトなのだけれど、「店内で食べる」と答えると税率が変わるヤツです。
全く面倒な制度を作ったものだ…
軽減税率だのなんだのって…ファーストフードなんか毎回聞くの大変ですね💦
ウチは…医療機関はそういうの無いから良いけど。
薬をイートインとか無いし。
…と、考えたところで…
イナビルがあるじゃない?
イナビルとはインフルエンザの治療薬なのですが、1回吸入したらそれで治療完了なのでウチのクリニックではインフルエンザと診断されたら院内で吸入してもらって帰宅してもらいます。
これってイートインならぬテイクインじゃない?
ひょっとして院内で吸うより家で吸った方が…?
そもそも薬って軽減税率の対象だっけ?
調べてみたら薬は軽減税率の対象外だって。
な~んだ、関係ないのね。
…って、分かってる人が読んでたらモヤモヤしているのではないでしょうか?
分かっていますよ。
保険診療はそもそも非課税です。
軽減税率云々の前に消費税がかからないのです。
なのでこれはちょっとしたジョークですが、ここに実は「損税」という医療機関が抱える消費税の問題があります。
つまり、医療機関は薬などの材料を納入する際には消費税を支払っていますが、処方する段階で消費税が非課税となるので徴収できません。
例えば100円の薬が90円で納入されるとすると10円の差益があると思いきや、実際には消費税が上乗せされて97円になり、非課税のまま100円で出すと3円程度の差益になるわけです。
3%くらい利益があるなら良しとするのでしょうかね。
これが消費税10%になったら納入価が99円になってしまいます。
差益が1円!?
実際にはメーカー側が増税に合わせて納入価を少し下げてくれたりしますが、だからって増税分の2%を下げてくれるわけではありません。
医療機関と製薬メーカーと卸で痛み分けです😓
この診療報酬非課税問題、医師会なんかは「損税」と騒いでいますが、国としてはその分を考慮して薬価を決めたり診療報酬に上乗せしているから「損税」にはあたらないとの説明です。
本当にそうなのでしょうか…分かりにくいし、うやむやにされている気がします。
だからといって保険診療の一部負担に今さら10%の消費税を上乗せするのも…患者様の負担が増えてしまいますしね。
なら非課税ではなく0%課税にするとか?
まぁそれはそれで違う問題も出てきて、自分にはデメリットになる気もするなぁ…
色々考えると死活問題になっているほどでもないし、自分的には今のままで良しとしておきます。