植田西クリニックブログ

ジェネリック医薬品とオーソライズド・ジェネリック(AG)

ジェネリック医薬品(後発品)とは、先発品の特許が切れたあとに販売される、新薬と同じ有効成分を同じ量含んでいるお薬のことです。有効成分が同じ量だけ含まれているので同じような効果があり、新薬に比べて開発費が抑えられるから薬価が安く設定されているので日本の医療費を削減するため積極的に切り替えていこうと推奨されております。
ジェネリック医薬品の普及は国の政策でもあり、当クリニックの院内処方でも一部を除き出来るだけジェネリック医薬品を採用しています。割合にしてジェネリック医薬品がある品目のうち80%超は切り替えていますが、なかなかそれ以上…100%とまではいかない事情もあります。大きな理由として、有効成分は一緒だけれど添加物、形状や色、製剤の安定性、製法などが異なることがあり、厳密に全く一緒とはいえないところが挙げられます。
当クリニックでいえば特にシップや痛み止めの切り替えが難しいですね。例えばシップは成分が一緒でも素材が違って貼り心地が違っていたり、痛み止めは自覚症状(痛み)の改善という点で微妙な変化が自覚しやすいといった理由で、患者様側から先発品を希望される事が多いです。ジェネリックを希望される患者様も多かったりしますので、中には先発品とジェネリックを両方用意している薬もあったりします。

オーソライズド・ジェネリック(以下AG)というのをご存知でしょうか。先発品と有効成分だけでなく、添加物や製法まで一緒の後発医薬品の事をいいます。限りなく先発品に近いですから効果も限りなく先発品と同じなので、安心して切り替える事ができます。中には先発品と同じ工場、同じ原薬で作っている、ラベルだけ替えただけのAGもあります。残念ながら全ての医薬品にAGが存在する訳ではないのですが、AGがあるお薬に関しては極力そちらを採用するようにしています。

本日、多くの薬の特許が切れジェネリック医薬品が発売されました。そして多くの品目でAGが承認されております。そのうちいくつかは当クリニックで採用されている品目でしたので、ジェネリックに切り替えるにあたりAGを採用する予定です。
色々と準備の関係もあり早速今日から…とはいきませんが、近日中に。