植田西クリニックブログ

帯状疱疹予防接種の費用助成について(名古屋市)

「帯状疱疹」とは
主に幼少期に感染した水ぼうそうのウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が原因となって発症する病気です。
初めて感染した時には水ぼうそうとして発症しますが、免疫機能により抑え込まれ治癒状態になります。
その後、疲れたりストレス等により免疫機能が低下すると抑え込まれていたウイルスが再び体の中で悪さをする事があります。
神経に沿って概ね片側に帯状の症状が現れるため、帯状疱疹と呼ばれます。
初期段階には皮膚に「ピリピリ」とした痛みが出現し、その後水ぶくれ(水疱)をともなう発疹が現れる事が多いです。
帯状疱疹と診断されれば抗ウイルス薬による治療が行われ、7日間服用する事で皮膚症状は軽快に向かいます。
皮膚症状の改善と共に痛みも消失していく事が多いですが、中には皮膚症状が焼失した後もガンコな痛みが続き、長年悩まされる帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。
植田西クリニックでもこの痛みが上手くコントロール出来ない方がおられます。
そして、帯状疱疹になった方の中でも数%は再発します。

「帯状疱疹予防接種」について
帯状疱疹の発症を予防するためにワクチンを接種することが出来ます。
帯状疱疹ワクチンは現在2つの製品(シングリックス、ビケン)があり、効果や費用に違いがあります。
接種する際はどちらかを選択して規定の回数を完了して頂く必要がありますので、分からない場合は必ずご相談ください。

名古屋市の「任意予防接種事業(公費助成)」について
名古屋市では全国に先駆けて帯状疱疹ワクチン接種の公費助成を開始します。
対象となる条件等は名古屋市のHPにてご確認ください。

シングリックス
接種方法:2回(筋肉注射)
自己負担金:10,800円/回
(2回接種で21,600円)

ビケン
接種方法:1回(皮下注射)
自己負担金:4,200円/回